先日の日記の追記【外科的摘出】
2011年10月4日コメント (5)http://shiosainouta.diarynote.jp/201110031628405779/
不明確な宣言について。
某所で議論になっているのでもう少し補足しておきますと、たまたま最近見たケースが聞こえづらい宣言と優先権確認スルー、その挙句に喧嘩腰で「宣言しましたが?」なり「宣言はちゃんと聞いてくれ」というものだったのでああいう書き方をしてしまいました。
声の小さいプレイヤー一般を一方的に悪意を持ったプレイヤーと断定するような書き方になってしまい、中立性を欠いたものだと反省しまして、補足したい次第です。
当然ながら、先日紹介した会話例を逆に悪用することもできます。
相手が内気で声が小さい時に、あえて聞き逃し、優先権を云々…と(威圧的な態度で)巻き戻しを要求することだってできます。実際にそれでボードアドバンテージを取れることは少ないでしょうが(※)、本当に内気な相手だったらブルって思考が鈍る可能性もあります(私自身根が弱気なので)。
確かに宣言を聞いたことを確認しないことによる被害やトラブルの度合いが圧倒的に大きいのはレガシー環境です。(刹那呪文・もみ消し等)
ただ要するに私が言いたいのはスタンとレガシーの差云々でなく、
「コミュニケーションや宣言は相手に聞こえて初めて意味があること」、
「多分多くのプレイヤーは言ったの言わないののトラブルや威圧と無縁の楽しくゲームをしたいだろう」
ということです。先日ご紹介した優先権云々を持ち出して、というのは本来自衛の最終手段であるべきです。
ということを守ることこそが大事だと考えます。
当たり前のことで、本当に大したことない主張なのですがこれを守るだけでマジックのプレイ環境は多くの人にとって快適になるのではないでしょうか。
レガシー民対スタン民だとか、いちいち行動を聞くべきかどうかとか、そんな御大層なことではありません。
それでも今回あえてこの記事や前回の記事を書いたのは、PWCが割と初心者にも開けた大きめの大会だったからです。
初めて大きな大会に参加して、喧嘩腰に接されて大会に出るのを嫌がるようになる初心者がいたならそれはマジックにとって大きな損失だと思います。そのため自衛策の一つの紹介と、威嚇的な人間に対する非難を行ったにすぎません。
†
幸か不幸か、現在スタンダードでは一定数《外科的摘出》が使われています。
《根絶》と違い刹那を持っていないのでターンプレイヤーがドロー後に優先権を放棄しないでそのまま呪文を唱えるかどうかはあまり問題になりませんが(下記リンク例2のケース)、ドロー後相手が口を開く間もなく手札からソーサリーを唱えたりしてはトラブルの原因になるでしょう。
重ねて言いますが、そうするプレイヤーに詐欺の意図がある、と断定する意味ではありません。ただ、そうしたプレイングは悶着の種になることは間違いありません。何も「毎回ドロー後メイン入ります、と言え」というつもりもありませんが(※※)、このカードの存在がちょっと心に留めておかれ、プレイヤーが「マジックではお互いにトラブルになりにくいプレイングをする」「万一トラブルになった時も温和に対応する」ということを意識するきっかけになればよいと思います。
参考:根絶のジレンマ
http://43458.diarynote.jp/201102020314366842/
※
実際にハンドアドバンテージを取れちゃうから恐ろしいです。(上記リンクの例1にあたります)
第一メインのはじめに
A「手札から《ミラディンの十字軍》をキャストします」
B「ちょっと待ってください。今ドロー後にメイン入る前、『メイン入ります』と言いませんでしたよね?まだ私に優先権があります。今のはクリーチャーをインスタントタイミングで唱える不正なプレイなので巻き戻しを要求します。私は《外科的摘出》を唱えます、対象はAの墓地の《ミラディンの十字軍》です。まだ唱えられていないため手札にある《ミラディンの十字軍》も追放します。」
A「普段言ってないじゃん」
B「私は自分のターンにはずっと言ってましたが?」
※※
ちなみに私は自分のターンには「アンタップ」「アップキープ」「ドロー」の発声後、ちょっと待って(実はここで自分のターンの動きを考えています)「メイン」と言ってから生物呪文などを唱え、
相手のターンではドローしたところで「どうぞ(=「優先権をパスします)」を意味するルール用語)」と言うことが一番安全で楽かと思います。また、外科的摘出を打つ側も、ドロー後すぐに打つと例1のトラブルを防げると思います。根絶と違い刹那呪文ではないのでこれでほとんどのトラブルを防げるでしょう。
もちろんこれをそのまま全員に周知徹底せよ、と言っているわけではありません。それはDCIかR&Dでもない限り不可能です。
ただ、各人がトラブルを防ぐよう考えて欲しい、トラブルになった時も喧嘩腰で接したりしないで欲しい、というのが筆者の変わらぬ主張です。
不明確な宣言について。
某所で議論になっているのでもう少し補足しておきますと、たまたま最近見たケースが聞こえづらい宣言と優先権確認スルー、その挙句に喧嘩腰で「宣言しましたが?」なり「宣言はちゃんと聞いてくれ」というものだったのでああいう書き方をしてしまいました。
声の小さいプレイヤー一般を一方的に悪意を持ったプレイヤーと断定するような書き方になってしまい、中立性を欠いたものだと反省しまして、補足したい次第です。
当然ながら、先日紹介した会話例を逆に悪用することもできます。
相手が内気で声が小さい時に、あえて聞き逃し、優先権を云々…と(威圧的な態度で)巻き戻しを要求することだってできます。実際にそれでボードアドバンテージを取れることは少ないでしょうが(※)、本当に内気な相手だったらブルって思考が鈍る可能性もあります(私自身根が弱気なので)。
確かに宣言を聞いたことを確認しないことによる被害やトラブルの度合いが圧倒的に大きいのはレガシー環境です。(刹那呪文・もみ消し等)
ただ要するに私が言いたいのはスタンとレガシーの差云々でなく、
「コミュニケーションや宣言は相手に聞こえて初めて意味があること」、
「多分多くのプレイヤーは言ったの言わないののトラブルや威圧と無縁の楽しくゲームをしたいだろう」
ということです。先日ご紹介した優先権云々を持ち出して、というのは本来自衛の最終手段であるべきです。
まずそもそもトラブルを生まないように宣言ははっきり相手に聞こえるような声に出す、
ちゃんと相手に伝わっているか確認する(伝わったら「はい」なり「どうぞ」なり言いましょう)
そしてトラブルになる時もわざわざ喧嘩腰にならない(紳士的に振る舞う)
ということを守ることこそが大事だと考えます。
当たり前のことで、本当に大したことない主張なのですがこれを守るだけでマジックのプレイ環境は多くの人にとって快適になるのではないでしょうか。
レガシー民対スタン民だとか、いちいち行動を聞くべきかどうかとか、そんな御大層なことではありません。
それでも今回あえてこの記事や前回の記事を書いたのは、PWCが割と初心者にも開けた大きめの大会だったからです。
初めて大きな大会に参加して、喧嘩腰に接されて大会に出るのを嫌がるようになる初心者がいたならそれはマジックにとって大きな損失だと思います。そのため自衛策の一つの紹介と、威嚇的な人間に対する非難を行ったにすぎません。
†
幸か不幸か、現在スタンダードでは一定数《外科的摘出》が使われています。
Surgical Extraction / 外科的摘出 (黒/Φ)
インスタント
((黒/Φ)は(黒)でも2点のライフでも支払うことができる。)
いずれかの墓地にある基本土地カードでないカード1枚を対象として選ぶ。それのオーナーの墓地と手札とライブラリーから、そのカードと同じ名前のカードを望む枚数だけ探し、それらを追放する。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。
《根絶》と違い刹那を持っていないのでターンプレイヤーがドロー後に優先権を放棄しないでそのまま呪文を唱えるかどうかはあまり問題になりませんが(下記リンク例2のケース)、ドロー後相手が口を開く間もなく手札からソーサリーを唱えたりしてはトラブルの原因になるでしょう。
重ねて言いますが、そうするプレイヤーに詐欺の意図がある、と断定する意味ではありません。ただ、そうしたプレイングは悶着の種になることは間違いありません。何も「毎回ドロー後メイン入ります、と言え」というつもりもありませんが(※※)、このカードの存在がちょっと心に留めておかれ、プレイヤーが「マジックではお互いにトラブルになりにくいプレイングをする」「万一トラブルになった時も温和に対応する」ということを意識するきっかけになればよいと思います。
参考:根絶のジレンマ
http://43458.diarynote.jp/201102020314366842/
※
実際にハンドアドバンテージを取れちゃうから恐ろしいです。(上記リンクの例1にあたります)
第一メインのはじめに
A「手札から《ミラディンの十字軍》をキャストします」
B「ちょっと待ってください。今ドロー後にメイン入る前、『メイン入ります』と言いませんでしたよね?まだ私に優先権があります。今のはクリーチャーをインスタントタイミングで唱える不正なプレイなので巻き戻しを要求します。私は《外科的摘出》を唱えます、対象はAの墓地の《ミラディンの十字軍》です。まだ唱えられていないため手札にある《ミラディンの十字軍》も追放します。」
A「普段言ってないじゃん」
B「私は自分のターンにはずっと言ってましたが?」
※※
ちなみに私は自分のターンには「アンタップ」「アップキープ」「ドロー」の発声後、ちょっと待って(実はここで自分のターンの動きを考えています)「メイン」と言ってから生物呪文などを唱え、
相手のターンではドローしたところで「どうぞ(=「優先権をパスします)」を意味するルール用語)」と言うことが一番安全で楽かと思います。また、外科的摘出を打つ側も、ドロー後すぐに打つと例1のトラブルを防げると思います。根絶と違い刹那呪文ではないのでこれでほとんどのトラブルを防げるでしょう。
もちろんこれをそのまま全員に周知徹底せよ、と言っているわけではありません。それはDCIかR&Dでもない限り不可能です。
ただ、各人がトラブルを防ぐよう考えて欲しい、トラブルになった時も喧嘩腰で接したりしないで欲しい、というのが筆者の変わらぬ主張です。
コメント
ちなみに自分ではアンタップ、アップキープ、ドローは自分の誘発チェックを確認する意味でも必ず言っています
読んだ事のない人は是非検索して読んで欲しい。
Oh…
単に態度悪いだけでしょうが、こういうケースも想定できますな。
A(喉を鳴らす)
B「じゃあエンドに2マナ使って熟慮」
A「まだターンエンド宣言をしていませんが」「メインフェイズなので十字軍キャスト」
B(打ち消し用のマナが…)
B「喉を鳴らしたじゃないですか」
A「宣言はしていませんが?」
というのの布石の可能性が。
>蛹さん
あれ(インスタント版カバルセラピー)も刹那じゃなくて外科的摘出と同じ速さだから宣言でなんとかなりますね
でも禁止になったんでしたっけ
>めいさん
あれは名文ですね
多分怒られないからリンク貼っておきます
tp://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010713a,,ja
相手のプレイが胡散臭いけど相手に悪意がないかも、と思うときにどう立ち振る舞えばいいか困惑するのって、日本人だけじゃないんでしょうねぇ