【ネットバーサーカー】MTG小噺【紹介記事】

2012年1月30日コメント (1)

ネットバーサーカーKiCKUPさんの作。
ラボで余りに笑ったので紹介します。

【MTG小噺】同盟
http://dwawke.diarynote.jp/201201301224508489/

相変わらずぶっ飛んでます。
リンク飛ぶのが面倒な場合や出先から携帯閲覧の場合のために冒頭と見どころを引用しました。著作権はKiCKUPさんに属します。是非本編も見に行ってね。

　男が突然「プロの皆さんごきげんよう」と言いながら散弾銃の引き金を引き続け、日本選手権の参加者やスタッフ等を皆殺しにしてしまったので、日本のマジック界はすっかり内紛状態となってしまった。その男はアマチュアで、しかもレガシープレイヤーだったので、前々から囁かれていたレガシーとプロの確執が浮き彫りとなってしまったのだ。その影響は多大で、街中では至る所で私刑が横行し、プロの群衆がレガシープレイヤーと思わしきプレイヤーを見つけた途端、囲み上げて暴行を重ね、終いには死に至らしめると言う事案が発生し続けている。もちろん、その逆のパターンも存在し、プロとレガシープレイヤーの死者は増える一方だ。そんな状況に立ち向かうべく、プレイヤー達は同じフォーマットを愛する者同士や境遇同士でより強固な繋がりを見せるようになり、それを各々同盟と称していた。

　我々主催者同盟としては、こう言った状況は好ましくない。我々はあくまでも中立的な立場であり、いかなるフォーマットであろうと平等に開催し、参加者が楽しめる場を作りたいと言う情熱が心の内にあるのだ。ある特定のフォーマットや大会を村八分にすると言った行為を行うわけにはいかない。そのため身の安全を考慮した上で、符丁を用い、そのプレイヤーのみに分かる様偽装して大会を開催していた。
『マジック交流会マジック交流会開催予定開催予定年齢性別獅子問ワズ年齢性別獅子問ワズフォーマットフォーマット不明不明四肢健康ナ方求ム四肢健康ナ方求ム死屍累々可能性無シ死屍累々可能性無シ』
　一見、キチガイの書いた文のコピーペーストをミスしたかのように見えるこの広告だが、同じ言葉を二重に描く事で、それがデュアルを指し、それはすなわちデュアルランドであり、必然的にエターナルであると、そのプレイヤーなら瞬時に理解できる様になっている。加えて時折差し込まれる獅子であったり四肢という言葉が４４、つまり同じカードを四枚まで扱える事を指し、ヴィンテージとレガシーの区別をはっきりさせている。

もう一本イカサマに関する小噺があるのですが、これもお勧め。
オチや寓意以上に、文章そのもの巧みさや世界設定の妙にリアルなところが素晴らしいと思います。
他にも真面目な記事でレガシープレイヤー向けヴィンテージ入門講座もありまして、これも文章が読みやすくて読んでてわくわくします。

長編小説は纏めて読もう読もうと思いつつまだほとんど読んでいないのですが、これを機に読んでみようかと。

作品リンク
【MTG小噺】何故イカサマをしてはいけないのか
http://dwawke.diarynote.jp/201110160215363977/

【ヴィンテージ】ＺＯＯの可能性を探る
http://dwawke.diarynote.jp/201201172348117556/
（墓掘りの檻発表直後の記事）

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