映画: トレインスポッティングなど
2015年8月4日 映画 コメント (2)8/4
どっちもそこそこお勧めできる。
監督はどちらもダニー・ボイルで、ロケ地はイギリス。
イギリスの街並みも田舎も本当に美しくて素晴らしい。
【28日後】
こっちはゾンビ(?)映画。
正確には凶暴性ウイルス感染者で、肉体が死んだらもう起き上がらない。
そして集団で走る!
遠くからでも非感染者を嗅ぎつけて全力疾走してくるのは本当に良いシーン。
感染開始の時には主人公は集中治療室にいて、感染開始から28日後に目を覚ましてパンデミックの世界に突如放り込まれるため、既に街には人影がないっていうのも斬新で良かった。
無人の街で、急に遠くからゾンビが全力疾走してくるってのはなんというか、アメリカ映画にはない奥ゆかしさだと思う。
アメリカ人が同じテーマで撮ると絶対街にびっしりゾンビがいる絵を撮りたがるからね。
これだけでも走るゾンビ派の人には見る価値がある。
加えて主人公がしっかり成長していくし、取り巻く仲間が皆いい人たちで応援したくなる映画でもある。
主人公の両親や道中で仲間になった父娘の父親が本当に娘のことを大事にしたまま死んでいくのが悲しい。後半で主人公一味の女性2人が軍人たちのキャンプで騙されて性処理係にされそうなシーンは本当にハラハラするし、自分も殺されかけながら救出に向かう主人公に心から肩入れして映画を観ていた。
後半は避難地での人間対人間になり少々ダレる感じあるなのだが、決着では結局感染者がキーファクターになるのは良かった。
ゾンビ映画にしては珍しく、純粋に希望が持てる形で終わるのも素晴らしいと思う。
あくまでゾンビでなく凶暴性ウイルス感染者であるため、時間が経てば食事ができず餓死するようだ。
多大な犠牲を払ってまでたどり着いたキャンプで非感染者に騙されて、死闘を潜り抜けた上でのハッピーエンドには本当に価値があると思う。
【トレインスポッティング】
ドラッグ中毒仲間たちとの自堕落な生活から脱出しようとする話。
主人公は薬物中毒治療をして堅気の仕事に就くが、ドラッグをやめられない仲間が家に転がり込んで来たり悪い道に誘い戻したりで結局元通りになってしまう。最終的には仲間を裏切る形で大金を手にしてめでたく一人新天地で堅気に戻る。
これだけ書くと主人公が卑劣漢に見えてしまうが仲間に関しては一切同情できない屑揃いだからあまり主人公の評価は下がらない。
ドラッグでトリップした表現や主演のユアンマクレガー(※)の演技がすごく良く、かつ仲間と騒いで楽しむところからドラッグが原因で人生破滅するやつが出てきて疎遠になったり荒んだりする、そして違法な稼業に手を出してまた羽振りが良くなる(が実際はさらに堕ちている)…の繰り返しが日米の不良の人生にも似ててなかなか共感できるところがある。
作品としてはちょっとウシジマくんに似てる。
人々が死体が起き上がって人間に噛みつく様子が観たくてゾンビ映画を観るのと同様に、不良の人生が乱高下するのを観るのを求めて映画を観るライフスタイルがあるんじゃないかって思ってしまう。
特に大震災以来日本で馬鹿の一つ覚えみたいに言われたり作品テーマにされたりしてる「絆」だの「友情」だのに反吐が出てる人にはお勧めだよ。
脱ドラッグ依存のカギはドラッグ仲間との関係を断ち切るところのようだ。
(※)スターウォーズ新三部作のオビ・ワン
どっちもそこそこお勧めできる。
監督はどちらもダニー・ボイルで、ロケ地はイギリス。
イギリスの街並みも田舎も本当に美しくて素晴らしい。
【28日後】
こっちはゾンビ(?)映画。
正確には凶暴性ウイルス感染者で、肉体が死んだらもう起き上がらない。
そして集団で走る!
遠くからでも非感染者を嗅ぎつけて全力疾走してくるのは本当に良いシーン。
感染開始の時には主人公は集中治療室にいて、感染開始から28日後に目を覚ましてパンデミックの世界に突如放り込まれるため、既に街には人影がないっていうのも斬新で良かった。
無人の街で、急に遠くからゾンビが全力疾走してくるってのはなんというか、アメリカ映画にはない奥ゆかしさだと思う。
アメリカ人が同じテーマで撮ると絶対街にびっしりゾンビがいる絵を撮りたがるからね。
これだけでも走るゾンビ派の人には見る価値がある。
加えて主人公がしっかり成長していくし、取り巻く仲間が皆いい人たちで応援したくなる映画でもある。
主人公の両親や道中で仲間になった父娘の父親が本当に娘のことを大事にしたまま死んでいくのが悲しい。後半で主人公一味の女性2人が軍人たちのキャンプで騙されて性処理係にされそうなシーンは本当にハラハラするし、自分も殺されかけながら救出に向かう主人公に心から肩入れして映画を観ていた。
後半は避難地での人間対人間になり少々ダレる感じあるなのだが、決着では結局感染者がキーファクターになるのは良かった。
ゾンビ映画にしては珍しく、純粋に希望が持てる形で終わるのも素晴らしいと思う。
あくまでゾンビでなく凶暴性ウイルス感染者であるため、時間が経てば食事ができず餓死するようだ。
多大な犠牲を払ってまでたどり着いたキャンプで非感染者に騙されて、死闘を潜り抜けた上でのハッピーエンドには本当に価値があると思う。
【トレインスポッティング】
ドラッグ中毒仲間たちとの自堕落な生活から脱出しようとする話。
主人公は薬物中毒治療をして堅気の仕事に就くが、ドラッグをやめられない仲間が家に転がり込んで来たり悪い道に誘い戻したりで結局元通りになってしまう。最終的には仲間を裏切る形で大金を手にしてめでたく一人新天地で堅気に戻る。
これだけ書くと主人公が卑劣漢に見えてしまうが仲間に関しては一切同情できない屑揃いだからあまり主人公の評価は下がらない。
ドラッグでトリップした表現や主演のユアンマクレガー(※)の演技がすごく良く、かつ仲間と騒いで楽しむところからドラッグが原因で人生破滅するやつが出てきて疎遠になったり荒んだりする、そして違法な稼業に手を出してまた羽振りが良くなる(が実際はさらに堕ちている)…の繰り返しが日米の不良の人生にも似ててなかなか共感できるところがある。
作品としてはちょっとウシジマくんに似てる。
人々が死体が起き上がって人間に噛みつく様子が観たくてゾンビ映画を観るのと同様に、不良の人生が乱高下するのを観るのを求めて映画を観るライフスタイルがあるんじゃないかって思ってしまう。
特に大震災以来日本で馬鹿の一つ覚えみたいに言われたり作品テーマにされたりしてる「絆」だの「友情」だのに反吐が出てる人にはお勧めだよ。
脱ドラッグ依存のカギはドラッグ仲間との関係を断ち切るところのようだ。
(※)スターウォーズ新三部作のオビ・ワン
コメント
やはり映画とは時代の移し鏡であり、現在の不安で満ちた社会にトレインスポッティングというスペースは無いのですね。
結構閉塞としてたらしいから当時の日本よりは現代日本に近いところはあるかもしれません。
それはそうと来年続編映画化らしいんだけど、原作は20年近く前の本ってのが世相的に受けるか不安ではありますね